【MUSIC】Eric Speaks ─ エリック・スチュワートが語ったこと(後編)エリック・スチュワート アンソロジー

レビュー

さてさて今回は後編ばい。

MIRROR, MIRROR(10cc, AVEX, 1995)

このアルバムの紹介内容を見ると、ポール・マッカートニーと一緒に書いた曲のいくつかが、この『Mirror, Mirror』に収録されとるごたある。
当時彼は『Press to Play』の制作中やったけど、アルバムに入れないと決めた曲もあったけん、それをもらって自分で仕上げたんやて。

MIROR,MIRORは確か持っとるはずやけど、すっかり忘れとった。
当時聞いた時は、あまりに10CCぽさが全然なくて、何回も聞くようなアルバムでは無かった。
歌詞よりまずは曲(サウンド)がぜんぜんしっくりこんかったんよね。
しかも国内盤も、Avexから出てるんやけど、何でここから?って思っとった。
曲そのものは、こうしてアンソロジーにいれるくらいやからよっぽど思い入れがあったんかな、と思ったけど、なんだかんだポール・マッカートニーと一緒に曲作って、アルバムに入れないって曲があるなら、それ自分のアルバムに入れてもよかね?と許可もらって、アルバムに入れるわな・・・俺もそうするはず!!

んで、MIROR,MIRORが、なんでしっくりこなかったのか・・・
と思っていろいろ調べてみたら、もともとはグレアム・グールドマンとエリック・スチュワートの合同アルバムみたいな感じで作ってたんやけど、レコード会社の都合でそう名乗らされたみたい。
しかも一緒に曲は作っとらん。
よくよく聞いたら、グレアム・グールドマン色とエリック・スチュワート色がはっきり別れて、そういうのを楽しむなら良いかもしれん。
もともとソロバルバム用の曲をこのアルバムに入れられたとか、海外のいろんな記事さがしてみたら、エリック・スチュワートはあまり好意的な発言が見当たらんのよね。
それでも自分のアンソロジーにこのアルバムの曲を入れるってことは、アルバムには不満でも曲には思い入れがあるってことなんやろうね。

Margo Wants The Mustard

『MIRROR, MIRROR』収録曲
マーゴはマスタードが欲しい、ってそのまんまやけど、どうもこのタイトルで色々イメージが湧いて曲をつくったらしい。
もとは、実在のマーゴさんから、エリック、スパイスが欲しかっちゃけど、ってところから始まっとるんやて。
そっからのひらめきがすごかばい。

DO NOT BEND(Strawberry Soundtracks, 2003)

2003年自分のレーベルから発売されたソロアルバム。
自分を曲げるな!!って意味で書いたそうな。
曲を作る時は最後までやり遂げるばい!ってことらしい。
やっぱいろいろ音楽やってると葛藤があるやろうし・・
本人の曲をつくる際の想いが伝わってくるばい。
アルバムがっちり作り上げるけんね!ってやつね。

「A Human, Being」

『Do Not Bend』 収録。
差別用語を使ってくる人たちに対しての反撃の曲なんやて。
たしかに歌詞をみたら、私はただの人間、人間でありたいって内容やもんね。
そこまで深読みせんかった。

VIVA LA DIFFERENCE(STRAWBERRY SOUNDTRACKS, 2009)

雰囲気を替えたくて、フランスでレコーディングしたそう。
「We’re not Alone(僕らはひとりじゃない)」(未知との遭遇の原題と同じやな)って曲は、自分にとってすごく大事なんやて。
んで前作のアルバムタイトルの、『Do Not Bend』って曲が入っとる。
ご本人いわく「A Friend In Need(困ったときの友)」という意味もあるそうな。
『Friends Like These』はそこからきたんかな?
友達に感謝する内容やけん。

そして最後のページでは、いつも音楽がそばにある、と。
コンピュータルームのとなりにピアノがあるけん、いつでもすぐ曲にできるし歌詞も流れるようにできることがあるんやて。
天才やん・・・(プリンス思い出した)
いろんなアイディアが頭の中をいつもぐるぐるしとるらしい。

んで今、自伝を書きよるけん、よろしくねって書いてある。
さすがにこの当時は2017年やから、もう出とるよね?と思って探したところ、出てた。
でももちろん日本語版は出てないし、自主流通みたいらしいので、海外でもあまり見かけないぽい。
うーん残念な感じではあるけど、読んでみたい気は充分あるばい。

そして最後に、エリック・スチュワートからメッセージ。

今のところ(今のところ!?)新しいソロアルバムを出す予定はない、
このアルバムは過去のトラックからベストな曲を集めたので、気に入ってもらえるとうれしい
毎日このアルバムを愛してくれたらいいな

って言葉で締めくくられとる。
今のところ、ソロアルバムを出す予定はなし、って言葉は、
“At the moment, I have no desire to release another ‘solo’ album…”ってあるんやけど、もう今までいろいろやってきたけん、一線は退いてもよいかな?って感じにも取れる。

自伝まで書き上げて、「これが俺の全部やけん!」って出し切った感。
でもそのあとに、“I hope you will love it ‘More and more each day’.”って言葉で締めくくるのがまた粋なんよね。
過去じゃなくて、これからの日々にも愛されたいっていう、少しの願いと未来への眼差しが残っとる。

熱くて誠実、でもちょっとだけ切なくて。
まさに“人生のアンソロジー”って感じがする。

 

 

 

 

 

 

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