「なぜBMGの国内盤は出らんと?」──音楽出版社型レーベルの正体
11月14日、チープ・トリックのニューアルバム『All Washed Up』がBMGからリリースされるばい!!!! やったばい!!待ったかいがあったばい……!
ばってん、今回も発売元はBMG。
前作もそうやったけん、今回も国内盤は期待しにくかもしれんね。
フェアウェルツアーで来日目前、しかも武道館公演まで控えとるのに……! なんで国内盤が出らんと?って思って、いろいろ調べてみたばい。
で、調べてみたら出てくる出てくる。
「BMG JAPANはもう存在しない」「Ariola Japanに再編された」「BMGは今や音楽出版社型レーベル」そういう構造的な変化が、国内盤が出ない理由につながっとるみたいなんよね。
この記事では、チープ・トリックの新作をきっかけに、BMGというレーベルの正体を掘り下げてみるばい。 国内盤が出ないのは、単なる怠慢でも冷遇でもなく、レーベルの構造そのものが変わったから??その背景を、いっしょに読み解いてみるばい。
かつてBMG JAPANは、ソニー傘下のレーベルとして日本国内で多くの洋楽・邦楽作品をリリースしとった。
帯付き、対訳付き、時にはボーナストラック付きで、日本市場にしっかり根を張っとったっちゃんね。
しかし2008年、BMG JAPANはソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)に完全吸収され、翌2009年にはその制作部門を引き継ぐかたちでAriola Japan(アリオラジャパン)が発足するったい。
この再編により、BMG JAPANという法人は消滅。
洋楽部門はSMEの別部門(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル=SMJI)に営業譲渡され、邦楽部門はAriola Japanとして再編されたったい。
現在のAriola Japanは、ソニー・ミュージックレーベルズ傘下の社内レーベルとして邦楽アーティストを中心に展開しており、洋楽の国内盤を出す機能は持っとらん。
つまり、BMG JAPANの“国内盤を出す機能”はソニー側に吸収され、BMG本体は日本市場での流通機能を持たんごとなった、ちゅうことになるったい。
この構造的な変化が、現在の「BMG所属アーティストの国内盤が出にくい」状況につながっとる。
その後、BMGは「BMG Rights Management」として再出発する。
ここで大きく舵を切ったのが、“音楽出版社型レーベル”というスタンスばい。
従来のレコード会社が「録音された音源(原盤)」を商品として売るのに対し、音楽出版社は「楽曲そのもの(メロディーと歌詞)」の著作権を管理・運用するんよ。
テレビや映画、CM、ゲームなどへの楽曲提供(シンクロ)を行い、著作権使用料を分配するしくみたい。
BMGはこの音楽出版社としての機能を軸に、アーティストの権利管理とグローバル展開を重視する会社へと変貌してしもうた。
もちろん、BMGはCDを作らんわけじゃなか。
だがそれは“権利管理の延長”としての手段であり、主目的ではなくなってしもうとる。
日本でCDを売るには、国内のレコード会社(ソニー、ユニバーサル、ワーナーなど)と販売契約を結ぶ必要があるったい。
ばってんBMGは近年、この契約を積極的に結んどらん。
結果として、国内盤は出ず、輸入盤のみの流通になるという図式ができあがってしもうとる。
この構造を知らんと、「なんで国内盤出してくれんと?」とプンスカするだけで終わってしまう。
ばってん、見方によっては、BMGのスタンスはむしろ“アーティスト寄り”とも言えるんやなかろうか。
契約はフェアネスを掲げ、印税分配や権利保持に配慮する。
CDよりも配信や国際展開を優先するのは、アーティストの収益構造を考えた上での選択でもあるっちゃなかろうかね。
とはいえ、国内盤が出ないことに寂しさを感じるファンも多かろう。
俺もそうやし。
帯文化、対訳、ライナーノーツ──それらは単なる付属物ではなく、ファンと作品をつなぐ“文化的な橋”やと俺は思うとるし、パッケージとして所有する楽しみもあるもんね。
特にベテランアーティストの場合、国内盤の存在が「日本でも愛されている」という証のように感じられることもあるっちゃなかろうか。
実は国内盤が出にくいのはBMGだけの話やなか。
むしろ、これは洋楽業界全体の構造的な変化と見るべきかもしれん。
たとえば、ユニバーサル・ミュージック。
世界最大のレコード会社でありながら、アリアナ・グランデのファーストアルバム『Yours Truly』は現地発売から国内盤まで5ヶ月以上のタイムラグがあったのは知っとう?
その間に輸入盤を買ったファンも多く、後から国内盤が出て「えっ、そっちにボーナストラック付いてるの?」と驚いた人も少なくなかろうて。
また、インディペンデント系レーベルも、国内盤を出すには日本の代理店との契約が必要になる。
最近では配信中心のリリースが増え、CD自体が出ないケースもある。
ロッキング・オンのアルバムレビューとか、販売形態が、インポート(要するに輸入盤のみ)やダウンロード(ダウンロード販売のみ)だけ書いてあるの見てほんとたまがるもんね。
国内盤が出るかどうかは、アーティストの知名度や日本市場への期待値によって左右されるのが現実のごたあるばい。
つまり、国内盤が出ないのは「BMGやから」ではなく、レーベルの構造、契約の仕組み、そして音楽の届け方が変わってきたから、ちゅうのが真相やなかろうか。
この変化をどう受け止めたらよかっちゃろうか。
それは、俺達音楽ファンの“聴き方”にも関わってくるったい。
帯付きの国内盤を愛する気持ちも、配信で即座に聴ける便利さも、どちらも音楽への愛のかたち。
だからこそ、国内盤が出ないことを嘆くだけでなく、「なぜそうなっているのか?」を知ることが、次の一歩につながるのかもしれんとよ。
しっかし、リックは今年77歳とかほんとすごかし、ロビンも72なのにあのテンションでガッツリと骨太のロックアルバム作るとかすごすぎるばい。
最後の武道館公演、めっちゃ楽しみばい。
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