【音楽雑記】Cheap Trick来日記念!Dream Policeは、創作者の敵やろうか、味方やろうか??

音楽

リック・ニールセンの妄想と構築欲に潜む“監視者”の正体

チープ・トリックの『Dream Police』。
この曲を初めて聞いた時、ポップでドラマチックな構成やし、アルバムのオープニング曲としてかっこよか〜と思ったのが正直なとこ。
キャッチーなギターリフ、仰々しいストリングス、そしてロビンののびやかなボーカル。
一見すると、70年代後半のロックらしい派手な演出に思えるかもしれん。
ばってんその裏には、創作の自由と自己検閲の葛藤が潜んどるって思ったったい。
うっかり歌詞をじっくり見てしもうてくさ、当時(中学生?)と比べても多少英語もわかるようになったし、ちょっとリックの歌詞は実はこげん深いったい!ってのをアピールしようと思ったと。
あくまでも今回も個人の感想やけん、こんな見方もあるっちゃねーと思って読んでくれたらよかばい。

早速いってみるばい。
“They live inside of my head.” “They’re coming to arrest me.”
リックが作詞作曲した“Dream Police”は、夢の中にまで入り込んでくる監視者たち。
彼らは眠っていても頭の中に住みついて、思考ば監視し、罪を問うてくる。
それは本当に“警察”なのか?それとも、創作者の中に潜むもう一人の自分・・・「こうあるべき」「これはウケない」と囁く声なんやなかろうか。

この“They”が複数形であることには、重要な意味がある気がせん?
リックの頭の中にいた“Dream Police”は、単一の存在ではなく、複数の圧力・視線・恐れが混在した集合体なんやなかろうか。

業界の期待、ファンの視線、自分自身の疑念、社会的な規範——それらが“Those men inside my brain”として人格化され、彼の創作を取り締まっとった。
そやけん、“They”は一人やなか。
逃げ場のない監視者たちやったったい。

その中でリック・ニールセンは、ギターを置き、譜面台に向かっとった。
彼は自らストリングスのスコアば書いて、夢の中の“警察”を音で再現しようとしよった。
それはただのアレンジやなか。
妄想の具象化であり、創作の圧力に抗うための構築行為やった。
ストリングスは過剰で、仰々しく、メロディーは転調を繰り返してどこか不穏な感じがする。
それは彼の中にいる“監視者”の声で、創作の自由を脅かす存在の音像化だったのかもしれん。

歌詞を読み解くと、その構造はさらに鮮明になるったい。
“They live inside of my head”——妄想・不安・罪悪感が人格化されたような表現ととれん?
“They’re coming to arrest me”——自己検閲や創作への恐れの象徴やろ。
“I try to hide”——逃げ場のない創作の葛藤。
これらのフレーズは、ただのロック的反抗ではなく、創作と向き合う者の内面の声として読むことがでるっちゃない?

“Dream Police”は、リックの頭の中にいた“もう一人の自分”やったのかも。
創作ば続ける限り、だれでもこの“警察”と向き合うことになるんやろう。
「これは売れん」「こんなん誰も聞かん」・・そんな声が、頭の中で鳴り続けるのわかるけん。
Dream Policeがいるからこそ、人は何かを表現しようとするのかもしれん。

彼らは敵やろうか、味方やろうか。
今のところ、俺にとっては・・必要な敵やね。
と、かっこよく締めてみた(笑)

とまぁ偉そうに、書いてはみたばってん、ドリーム・ポリスというアルバムは、レコーディングからミックスダウンまでわずか30日しかない中、ようけこんなよかアルバムができたなーと関心しまくり。
実は、そのあとに大きいツアーが組まれとったけんスケジュールがタイトやったと記録が残っとる。
当時のプロデューサー、トム・ワーマンは、「バンドがスタジオでめちゃくちゃ準備できとったけん、時間に追われた感じはなかった」って。
特にロビン(ボーカル)は1日に2曲仕上げるペースやったらしいばい。
準備万端のうえでスムーズに進んだけん、むしろその緊張感が熱量のある音に結びついたかもしれんね。

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