【音楽雑記】チープトリック来日記念!!アルバムタイトルが語る、栄光と葛藤の歴史_VOL.1

音楽

チープ・トリックの国内盤がとうとう出るばい、いよいよ来日も近うなってきた!
こげな大事な時に、ただじゃおられんばい!
今回は、彼らのアルバムタイトルにばっちり焦点を当てて、特別な考察ばお届けするけんね!

「武道館」の伝説は、もうみんな知っとる話ばい。
ばってん、この偉大なバンドの歴史は、ただ有名になっただけやなか。
アルバムのタイトル一つ一つにも、そん時の時代と、バンドのホンモノの姿が刻まれとるっちゃん!
なんで彼らはそんタイトルば選んだんか?その裏には、バンドが歩んできた道のり、経験したつらさ、そして「ぜったい成功するぞ!」っていう決意がぎっしり詰まっとったばい。

普通の解説書じゃ、こげな見方はなかなか載っとらんかもしれんばってん、アルバムタイトルからぐいぐい深掘りしていくと、チープ・トリックの音楽が持っとる深みとか、バンドの本当のカッコよさが、じわーっと見えてくるけんね!
「今さら何ば言いよると?」って思う人もおるかもしれんばってん、彼らの来日ば前にして、また新しい魅力ば見つけるきっかけになれば、俺も嬉しかばい!

CHEAP TRICK / チープ・トリック (1977年)
  • タイトル: 『Cheap Trick』 (バンド名そのまま)
  • 意味:「始まり」:彼らの記念すべきデビュー作であり、バンドの歴史の第一歩ば踏み出したことを示しとるばい。「自己紹介」:「これが俺たちチープ・トリックだ!俺たちの音楽はこういうもんばい!」という、リスナーに対する名刺代わりの一枚ばい。
    バンドのアイデンティティ、サウンド、キャラクターが凝縮されとることを端的に表しとる。

    「宣戦布告」:当時、彼らのようなポップでアリーナロック的な要素も持ったバンドは、パンク・ロック全盛期の中で異端やったかもしれんばい。
    そんな中で、自分たちの音楽でシーンに挑むという、ある種の「宣戦布告」のような意味合いも込められとる、と解釈することもできるかもしれんばい。

IN COLOR / 蒼ざめたハイウェイ (1977年)
  • タイトル: 『In Color』
  • 邦題: 『蒼ざめたハイウェイ』

意味: 直訳すれば「カラーで」「彩色されて」やね。
ファースト・アルバムがモノクロの「自己紹介」やったとすれば、セカンド・アルバムは、彼らの音楽が持つカラフルでポップな側面ば表現しとるとも考えられるばい。

邦題の「蒼ざめたハイウェイ」は、彼らがデビューして、ひたすらツアーば続けていく中で感じたであろう、終わりのない旅路(ハイウェイ)の孤独感や、光と影(蒼ざめた)を表現しとるかもしれん、ってのは深読みすぎ?
たんに当時の邦題つける担当者が、ジャケット見て思いついただけかもしれんし。

・表ジャケット:ロビン・ザンダー(Vo)とトム・ピーターソン(B)がバイクに乗ってクールに決めてる写真。

・裏ジャケット:リック・ニールセン(G)とバン・E・カルロス(Ds)が自転車に乗って、ちょっとふざけた感じでハイウェイに居る写真。

・「蒼ざめたハイウェイ」の情景:

表と裏で描かれとる「ハイウェイ」の風景は、彼らがデビューしてからの過酷なツアー生活や、終わりのない旅路ば連想させるばいね。どこまでも続く道の上で、成功ば夢見て走り続ける若きロックバンドの姿ば象徴しとるっちゃなかろうか。

「蒼ざめた」という言葉が示すように、ただ明るいだけじゃなくて、どこか孤独感や、未来への不安、あるいは疲労感みたいなものも感じさせるばい。


・バンドの二面性(クールと奇妙)
:

・ロビンとトム(表): ハンサムでロックンロールスター然とした彼らがバイクに乗る姿は、バンドの「クールでセクシーな魅力」ば象徴しとるばい。
彼らのキャッチーなメロディや、アリーナば沸かせるようなポップな側面ば表現しとる。

・リックとバン・E(裏): 一方、奇妙な衣装のリックと、無表情なバン・Eが自転車に乗る姿は、バンドの「変態的でユーモラスな個性」ば表しとるばい。
彼らの音楽に潜む、ひねくれた歌詞や、実験的なサウンド、そして独特のルックスが持つ「おかしい魅力」ば見せとるったい。

音楽的には、デビュー作の荒々しさを持ちつつも、よりメロディが際立って、ポップな方向へ進化しとるばい。
これは、タイトルが示す「色彩」が増えたことを表しとるような気もするっちゃんね。

HEAVEN TONIGHT / 天国の罠 (1978年)

・タイトル: 『Heaven Tonight』

・邦題: 『天国の罠』

・意味: 直訳すると「今夜は天国」。
このアルバムの楽曲は、ファーストやセカンドよりも、よりポップでメロディアスな曲が多く、聴く者を文字通り「天国」に連れて行ってくれるような高揚感がある!!(褒めすぎ?)

一方、邦題の「天国の罠」は、チープ・トリックの持つ、もう一つの側面ば見事に捉えとるばい。
ポップなメロディの裏に潜む、どこかシニカルでダークな歌詞や、ロックの攻撃性が、まさに「罠」のように仕掛けられとることを示唆しとると思う。

このアルバムには、「Surrender」「On Top of the World」のような、初期の彼らの中でも特にキャッチーで、思わず口ずさんでしまうようなポップで明るい楽曲が多数収録されとるばい。
これは、リスナーば文字通り「天国」のような高揚感に誘い、当時のアメリカのラジオでヒットしやすい要素ば持っとった。
この「ポップさ」が、バンドば広く知らしめる上で大きな役割ば果たしたばい。

リック・ニールセンの歌詞は、そのポップなメロディの裏で、社会や大人たちへの風刺、皮肉、あるいは性的なダブルミーニングが巧妙に仕掛けられとるばい。

例えば、「Surrender(降伏)」という曲も、一見すると親子の関係ば歌った微笑ましい曲にも聞こえるばってん、実は思春期の反抗や性の目覚め、あるいはロックンロールと社会との対立といった、より複雑なテーマが込められとると言われとるばい。

これらの歌詞の奥深さや、直接的ではない表現は、英語圏の文化背景ば持たんリスナーにとっては、なかなか掴みきれん部分やったかもしれんばいね。ばってん、そこがまたチープ・トリックの”深み”であり、単なるアイドル的なバンドではない証拠でもあるったい。

まさに、「天国」のようなポップさと、「罠」のような深遠なメッセージが同居しとるのが、この『Heaven Tonight』というアルバムやと思うばい。

さてさて思ったより長くなったし、来日まで日にちが迫ってきたのもあり、ちょいちょい残りを続けていこうかね。
アルバムたくさんあるけん、楽しみでもあるけどけっこう大変やったりして・・・

たのんばい!!!!

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