【MUSIC】Eric Speaks ─ エリック・スチュワートが語ったこと(前編)エリック・スチュワート アンソロジー

レビュー

Eric Stewart  Anthology

エリック・スチュワートのアンソロジーのブックレットが英語やけん、自分なりに読んでみた。
英語が堪能なわけでもないし、そのままの内容を記載するわけにもいかんけん、こんな感じで見てもらえたら。

顛末はこう。

たまたま寄った中古CDショップの棚をいろいろ見よった。

特段目を引くのはないけど・・ん??ちよっと待って!

10CCのコーナーにエリック・スチュワートのアンソロジーが置いてあるやん。

ジャケは地味やけど、これオフィシャルなんかな??とその場でちょっとググってみたら、どうもオフィシャル版みたい。
ちゃんとチェリーレッドってレーベルから出とるし。

エリック・スチュワートのソロはなかなか見かけんし、ちょうどよかばい!!

お値段も2枚組お手軽やけん、そのままレジへ直行した。(輸入盤)

知らない人も居るやろうけど、エリック・スチュワート、といえば、10CCのメンバーで、ゴドレイ&クレームが抜けたあと、グレアム・グールドマンと二人で10CCを支えた人なんよね。

10CCといえば、アイム・ノット・イン・ラブがCMに使われたり、聞いたらあっ、これ知っとる!ってなること間違いなし。

んでんで、エリック・スチュワートのアンソロジーに話を戻そう。

まずは輸入盤だけに解説はなし。
そやからできるだけ、どんな感じか、できる範囲で紹介してみるばい。
アルバム全曲解説じゃなく、ブックレット解説みたいなの。
初の試み!!

ブックレットを開くと、簡単な英文が書いてある。
一部分だけね。

”僕が書いて、録音して、リミックスするのを楽しんだのと同じくらい、君たちにも楽しんでもらえたら嬉しいよ。”

と、いうことは、今回のアンソロジーのためにエリック・スチュワート自身が手を加えたってことなんやね。マスタリングとか。
ブックレット自体は、全曲解説、ってわけじゃなくエリック・スチュワートが気になる曲とかこれは書いとこう、みたいなのをピックアップしとる内容になっとる。

「GIRLS」(Polydor, 1980)

この曲のエピソードやけど、もう35年以上も前の話になるんやて。
ミレイユ・マチューって歌手の妹さんから、姉がアルバムプロデュースしてほしいっていいよるけん、パリに来ちゃらんね?ってのが発端らしい。
ばってん、ねーちゃんはまったく喋らず、妹さんばっかり喋って2時間ずっとそんな感じやったけん、俺何しに来たんやろかとなったらしい。
そりゃそうやw
俺かて、そうなりそう。
ミレイユ・マチューさんって知らんかったんやけど、エディット・ピアフの再来とか言われたシャンソン歌手だそう。
シャンソンとか普段は聞かんけん、全然知らんかった。
でもたまたまやろうけど、先日、エディット・ピアフのトリビュート・アルバムがあったけん、ちょっと聞いてみたばかり。
サウンドがあまりにも80年代サウンドで、びっくりしたけどね。
なんで持っとるんやろうかと思った1枚やった。

んでんで、エリックもこれはもうあかんやろ、帰るばい、と思ってた矢先に、ジュスト・ジャカンって監督から連絡が来て(エマニュエル夫人の監督とは知らんかった)パリを舞台にした、フランス版サタデーナイトフィーバーみたいなやつを撮るけん、音楽作っちゃらん?と来たので、そこで作ったアルバムがそのまま最初のソロアルバムになったんやて。
映画は、フランス映画『ガールズ/恋の初体験』のサウンドトラック・アルバムとなり、実質初のソロアルバム扱いになっとるね。
どんな映画かなとググってみたばってん、4人の女の子の青春映画みたいにどこも似たような感じで書いてある。
どこがサタデー・ナイト・フィーバーやん??と突っ込みたくなったけど。
アンヌ・パリローが主演。
しかも初主演作みたい。
アンヌ・パリローとくれば、やっぱニキータの殺し屋の役を思い出したばい。
一時期リュック・ベッソンと結婚しとったもんね。
初のソロアルバムやけど、映画のサントラという性質上、タイトル曲のガールズだけ収録したそう。

「LES NOUVEAUX RICHES」(from 10cc, Mercury 1981)

この曲が入っとるアルバムは、10CCの『Ten Out of 10』
邦題が、ミステリーホテル・・
当時の戦略かなんかわからんけど、久々に邦題と原題が乖離しとるやつやん。
ちなみに、『Ten Out of 10』 の意味は、10点中、満点、って意味やけん、俺達今は最高の状態やけんね!!とアピールしたかったとかいな。
あとは最高!とかでも使われるけん、多少皮肉的な意味があったとしても、10CC今は二人になってしもうたけど、良い状態ばい、ってことなんやろう。
なんちゃってセレブを皮肉った、風刺した曲で、こういう曲作るの楽しかったそう。

「FROOTY ROOTIES」(Mercury, 1982)

10ccじゃ絶対にやれんかったような、自分のルーツを掘り返すような作品なんやて。
16歳の頃に夢中やった音楽といえば、やはりエリック・スチュワートならではの、エルヴィス・プレスリーやリトル・リチャード、ジェリー・リー・ルイスをよく聞いてたそうで、その頃のサウンドを再現したいってのがテーマだそう。
ご本人的には、最高の体験だったみたいで、1950年代のフィーリングを1980年代の感性で再構築したそうな。
10CC時代のメンバーだった、ポール・バージェスがドラムを叩いてくれた以外は、ほぼほぼ一人で作ったというのがすごい。
あとはサッドカフェのメンバーの人もピアノで参加しとるごたある。

このころのエリック・スチュワートは、めっちゃ絶好調やったみたいで、曲が流れるようにに作れたって。
才能があってのはそういうことやなぁ・・(遠い目)
“Guitaaaarghs”は、ギターに夢中だった若い頃を思い出しながら作った曲やて。
このアンソロジーの2枚目の一番最後に入っとるの、やっぱなんかそういう想いがあるんやろうね。

そしてこのアルバムのコメントの中で一番びっくりしたのは、実は当時は歌手にはなりたくなかった、ばってん歌もできるってわかったけん、Mindbendersではボーカルとしてヒット曲もいくつか出せたっちゃんね、で締めてある。
当たり前ばってん、知らんことばっかり。
さすがご本人の解説は、一味違うばい。

長くなってしもうたね。
アンソロジーも2枚組やし、続きは後編(2枚目)で。

 

 

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