先日、ファンタスティック4 ファーストステップの新作を観てきたったい。
予告編を見たときは、レトロフューチャーな世界観にそそるもんがあって、「これがリブート作品としてのリベンジやろ!」と勝手に期待しとった。
ばってんくさ、面白いはずなのに刺さらんかったっちゃん。
それをちょっと紐解いてみるけん。
今回もあくまで俺の感想やけん、最高やった!って人もおるやろう。
あくまでも何で刺さらんかったのかの考察たい。
まずは、むかーし光文社からでた、ファンタスティック4の日本語版を持っとった。
今も探したらどっかあると思う。
そうゆうのがあるけん、キャスティングに違和感はあったんよ。
ペドロ・パスカルは演技派やけど、リード・リチャーズとしては「天才科学者」感が薄く、ただの“良い人”に見えてしまった印象(俺だけ?)
シルバーサーファーが女性になったのも驚きやった。
近年のマーベル作品は性別や人種の多様性を積極的に取り入れとるごたある。
それ自体は悪いことではないけれど、今回のようにキャラクターの変更が“設定だけの変更”に留まってしまうと、なぜ変えたのかが観客に伝わらんったい。
性別が変わったことによる葛藤やドラマがもっと描かれていれば、もっとキャラクターに深みが出たはずやと思う。
まぁ最近のマーベルの多様化路線ってのは、よくよく考えたら、いろいろあるもんね。
2代目キャプテン・アメリカはサム(黒人)やし。
そうそう、前作(2015年版)ではヒューマン・トーチが黒人(マイケル・B・ジョーダン)に変更されて話題になった。
当時も「なぜ人種変更したのか」という物語的な意味づけが弱く、ただの話題作りと受け取られることも多かった。
多様性を取り入れること自体は時代の流れとして必要なチャレンジやけど、それがキャラクターの内面や物語にどう結びついていくかを描かんと、観客はすぐに「ただ変えただけやん」と感じてしまうったい。
ほかにもいろいろ変更はあるばってん、現代社会の多様性を反映して、より幅広い観客に共感を呼ぼうとする狙いはめっちゃ感じられる。
ただね、それが単なる“設定の変化”に終わると、ファンや観客の心には響きづらいのが現実やんね。
といいつつもレトロフューチャー的な世界観はめっちゃよかった。
60年代風の宇宙基地やメカ、都市のデザインはレトロフューチャー好きにはたまらん仕上がり。
特に初登場のロボット・ハービー(H.E.R.B.I.E.)の活躍は遊び心があって、チームのいいアクセントになっていた。
色使いや細かい世界の作り込みも素晴らしく、目がずっと離せんかった。
こういう映像体験を楽しむためだけでも、映画館に足を運ぶ価値はある、と思いたか。
それでも刺さらんかったのは、やっぱストーリー?
例えばギャラクタス。
惑星を喰らう宇宙神というスケールの大きさはあるばってん、人間ドラマとしての“因縁”や“憎しみ”が薄く、ただの“災害”としてしか描かれていなかった印象。
「赤ちゃんを差し出せば地球は救う」という倫理的に重い展開も、みんなどこか理性的すぎて、燃え切らんかったんよね。
しかもアース828の住人が物わかりが良すぎなのかようわからん。
子どもを差し出せ!!とビルに押し寄せた軍勢に、この子を紹介するわ、って1席やっちゃうと、みな簡単に納得しちゃうとか。
最初は我らがヒーローファンタスティック4!!とかやってるのに、子どもを差し出せば地球を救えるってので、ネガティブキャンペーンが始まるのも、あまりにも手のひら返しがすごいし・・・
個人的には、原作のコミックス読んどるけん、どうしても違和感があった。
そやけん、もっとこうしたらよかったっちゃなかと?を考えてみた。
・ギャラクタスは姿をほとんど見せず、音や空の異変で恐怖を演出する。
・ギャラクタスはシルエットなどで登場、下手に出てこず想像力で恐怖感をあおる
・ギャラクタスが自ら、地球に(マンハッタン周辺)わざわざ降りたりする演出はなか。
・サーファーには「かつて愛した惑星」や「裏切った民」といった背景があり、もっと感情移入できるように描く。単に科学者と見られる女性が、小さい女の子の手を引いて海辺を歩くシーンだけだと薄い・・
もっと星全体の一大事なんやから、そのあたりの葛藤もほしかった。
・性別や設定の変更に伴う葛藤やドラマをしっかり掘り下げる。
という感じでまとめに入ろう。
映像や美術はほんとうに素晴らしかった。
レトロフューチャーな世界観の細部まで丁寧に作り込まれ、色使いや光の演出、メカのデザインも抜群やったけん、視覚的にはおーって思いながら見よった。
ばってん、その映像美に負けんくらい、キャラクターたちの“心の内側”の描写がもっと深く描かれとれば、
観終わったあとに面白かった〜って言えるはずやった。
各々の葛藤や苦悩、成長の物語が薄かったけん、どうしても人物が平面的に感じてしまい、感情移入するのが難しかった気がする。
例えば、リード・リチャーズの頭脳明晰さの裏に潜む孤独や迷い、シルバーサーファーの苦悩と使命感の重み、ギャラクタスに対する恐怖と憎悪…そういう心の動きがもっと丁寧に掘り下げられとれば、
ただのスペクタクル映画で終わらん、観客の胸を強く打つ作品になったっちゃないかいな。
あとは、スーが生き返るシーン・・・ほんとこれはないやろ?ってぐらい茶番すぎた・・
映像や世界観はめっちゃよかった(好き)やけど、その中で生きるキャラクターの“内側の心”が薄いと、どうしても感動が薄れてしまう。
だから観終わっても「最高だった!」って気持ちが残らんかったとよね。
ジェームズ・ガン版のスーパーマン見たあとやったけん余計そう思ったのかも。
でもまたアベンジャーズドゥームズ・デイで帰って来るらしいけん、そんときゃまた見に行くばい。
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