【音楽雑記】チープトリック来日記念!!アルバムタイトルが語る、栄光と葛藤の歴史_VOL.3

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VOL.3いっちみよう!!
時間がある時にでもゆくりみちゃんない。

STANDING ON THE EDGE (1985年)
  • タイトル: 『Standing on the Edge』
  • 意味: 直訳すると「崖っぷちに立たされている」。
    このタイトルは、トム・ピーターソン脱退後の商業的な低迷、そしてバンドの将来に対する不確実な状況を、正直かつ力強く表現しとるばい。

「危機的状況と原点回帰」

バンドが、いろんな意味で「崖っぷち」に立たされとった時期に、デビュー作を手掛けたプロデューサー、ジャック・ダグラスを再び迎えたことは、非常に重要な意味ば持っとるばい。

これは、単なる「危機感」だけじゃなくて、「自分たちのルーツに立ち返り、もう一度初期の力強いロックンロールで勝負する」という、バンドの強い「原点回帰」の意思ば示しとるんやと思う。

「決意と再出発」

この「崖っぷち」は、ただの絶望的な場所じゃなくて、「次のステージへ飛び立つための、まさにエッジ(端)」ばい。
ジャック・ダグラスの手腕によって、サウンドは初期の荒々しさと勢いば取り戻し、バンドが「ここから再出発するぞ!」という強い決意ば表明しとるばい。

割とマイナスな意味で捉えられる事が多いこのアルバムタイトルやけど、こうやって見たら、新たな決意表明!!って感じせん?

THE DOCTOR (1986年)
  • タイトル: 『The Doctor』
  • 意味: 直訳すると「医者」。このタイトルは、トム・ピーターソン脱退後の商業的な低迷が続く中で、バンドが直面した困難な状況ば、彼ららしい皮肉と自虐、そしてユーモアば込めて表現しとるばい。

「助けてくれ、ドクター!:治療を求める切実な自虐」

前作『Standing on the Edge』で「崖っぷち」に立ち、原点回帰ば試みたにもかかわらず、まだ思うような結果が出とらんかった状況で、バンドは「もう自分たちだけではどうしようもない、誰かこの状況ば『治療』してくれるドクターが必要だ!」という、切実な思いば抱いとったっちゃなかろうか。

この「ドクター」は、ヒット曲ば生み出してくれるプロデューサー、売り上げば伸ばせるレコード会社、あるいは失われたファンといった、バンドば「病」から救い出してくれる存在への、半ば諦めにも似た「頼み込み」や「嘆き」ば表現しとる。

「チープ・トリックはもう病気だ、ドクターが必要なんだ」という、自分たちの状況に対する痛烈な自虐が込められとるとも解釈できるばい。

「皮肉と反骨精神」

厳しい状況ば直接的に悲観するんじゃなくて、あえて「ドクター」という言葉ば使うことで、ブラックユーモアを効かせとるばい。

「世間は俺たちば病気だと言うかもしれんばってん、だからどうした?ドクターに診てもらえばよか!」という、どこかクールでロックンロールらしい、逆説的な反骨精神も感じられるばい。
このタイトル自体が、バンドの置かれとる状況と、それに対する彼らの姿勢ば、チープ・トリックらしく示しとると言えるばい。
一般的にはあまり評価されてないアルバムやけど、良い曲たくさんあるし、もっと評価されてよい内容やと思う。

LAP OF LUXURY / 永久の愛の炎 (1988年)
  • タイトル: 『Lap of Luxury』
  • 邦題: 『永久の愛の炎』
  • 意味: 直訳すると「贅沢の膝の上」「贅沢な暮らし」。
    低迷期を経てリリースされたこのアルバムは、彼らが再び商業的な成功ば収め、再ブレイクを果たした作品ばい。
    このタイトルと邦題には深い意味が込められとるばい。

「売れる戦略と確信」

外部のヒットメーカー(ライター)ば多数起用したことは、このアルバムが「売れること」ば強く意識して制作されたことを示唆しとる。

バンドとレコード会社が、この戦略によって「再び贅沢な(豪華な)状況」ば手に入れることを確信してつけられたタイトルやろうね。
まさに、「俺たちはこれで復活するんだ」という強い自信の表ればい。
曲に関しては全然メンバーが関われんかったけん、ひょっとしてタイトルもレコード会社に無理くりつけられたんかもしれんけど、でもこういう自虐的なタイトルは、チープトリックらしかね。
また、オリジナルメンバーであるトム・ピーターソンの復帰も、バンドの「原点回帰」と「再結束」ば象徴しとるばい。

邦題「永久の愛の炎」の「あざとさ」と「希望」

邦題の「永久の愛の炎」は、チープ・トリックの持つハードロックなイメージとは少し異なる、非常にメロディアスでコマーシャルな響きば持っとるね。
これは、当時の日本の音楽市場で「売れる」ために、意図的にキャッチーでロマンチックなイメージば付与しようとした、いわば「あざとさ」が込められとるとも言えるかもしれんばい。

ばってん、この邦題が示すように、実際には「The Flame」という大ヒットバラードが生まれ、彼らの人気ば再燃させたのは事実ばい。
つまり、この「永久の愛の炎」は、低迷期ば乗り越え、再びファンからの「愛」と「情熱(炎)」ば獲得した、バンドの「希望」と「勝利」ば象徴しとるとも言えるっちゃなかろうか。

Busted / バステッド (1990年)
  • タイトル: 『Busted』
  • 邦題: 『バステッド』
  • 意味: 直訳すると「逮捕された」「壊された」「(計画などが)台無しになった」ばいね。前のアルバムで大成功を収め、「贅沢の膝の上」に座ったチープ・トリックが、次にこのタイトルば選んだのは、非常に興味深かか。

「成功後のプレッシャーと崩壊」

前作『Lap of Luxury』で商業的な成功ば収め、バンドは再び大きな注目と期待ば集めることになったばい。
ばってん、その成功が、同時に新たなプレッシャーや、過去のヒット曲のイメージからの脱却の困難さば生み出した可能性もあるったい。

「Busted」というタイトルは、バンドが再び何らかの限界に直面したこと、あるいは「売れるための型」に囚われすぎて、本来の自由さや創造性が「壊された」と感じとった、といった心境ば表しとるかもしれんばい。

「皮肉と自己批判」

チープ・トリックらしい皮肉も込められとるばい。「Lap of Luxury(贅沢の膝の上)」から一転して「Busted(壊滅、逮捕)」というのは、成功がもたらす光と影、あるいは自分たちの置かれた状況に対する自虐的なユーモアや自己批判を表しとるとも考えられるばい。

「またしても何かに捕らえられてしもうた」という、バンドの葛藤が垣間見えるようなタイトルやんね。

アルバムタイトルから、これだけ考察、っていうかいろいろ考えるの、思ってたよりぜんぜん楽しかね。

引き続き楽しんでくれたらうれしかばい。

たのんばい!!

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