【音楽雑記】CheapTrick来日記念! ヒットば出したのに否定される──不遇の職人トム・ワーマンとチープ・トリックの録音現場ば覗いてみらん?

レビュー

音楽ば作るって、カッコいいだけやなか。
その裏には、音の理想と“売れる現実”との葛藤が常にある。 そしてその衝突の真っ只中に立っとったのが、プロデューサーのトム・ワーマンばい。

彼はCheap Trick、Twisted Sister、Mötley Crüe──70〜80年代のロックばヒットに導いたプロ職人。 ばってん後年、バンドから「あれは軽すぎた」「本当の音じゃなかった」って否定されることも多かと。 ヒットば出したのに、何やら報われとらん…そんな不遇の背景ば語らしちゃんない。

『In Color』──ポップ路線への転換とズレ

チープ・トリックのセカンドアルバム『In Color』ばプロデュースしたのはトム・ワーマン。
もともとは、ファーストのプロデューサー、ジャック・ダグラスが再び手がける予定やったんよ。 ばってんその時期、エアロスミスのレコーディングで手いっぱいで叶わず…ウォーマンにバトンが渡されたと。
トム・ワーマン本人が、ジャック・ダグラスから誘われたと海外のインタビューでちゃんと話しとるけん、びっくりした。

録音時、ワーマンは「これでよかね?」ってメンバーに逐一確認しながら録音したと証言しとる。
強引に仕切ったわけやなか。
ばってん、結果として音はポップ寄りで整理された仕上がりになった。

リック・ニールセンは後年こう言うとる:

「俺らのライブ感がまったく出とらん。もっと荒々しか音ば出したかった」

このズレが、のちに“再録”という形になって爆発するったい。

でも未だにこのアルバムからの曲はたーくさん演奏されるけんね。
このアルバムで録音されたバージョンで。

『Heaven Tonight』──チープ・トリックらしさが詰まった傑作たい

その後の『Heaven Tonight』(邦題:天国の罠)。
リックは「開き直って録った」と語っとる。
葛藤ば超えて、「今出せる音ば信じる」っていう潔さたいね。

収録曲は「Surrender」「California Man」「Auf Wiedersehen」など、ライブの定番ばかり。 ポップさとロックの力強さが融合した、チープ・トリックらしさ全開の完成された一枚たい。
「Heaven Tonight」ではサイケな浮遊感まで表現されとって、多面性がぎっしり詰まっとるばい。

しかも遊び心も健在。「Oh Claire」では日本語ば叫ぶし、 「Auf Wiedersehen」では“さよなら〜”って日本語のフレーズば入れたり、ツアー先の空気ば音に込めとるんよ。

このアルバムは、チープ・トリックが“自分たちらしさ”ば定着させた名盤として、多くのファンから高く評価されとると思う。

『Dream Police』──ストリングス導入するためリックは譜面を書いてた

続く『Dream Police』は制作環境が極限やった。 ツアーの合間ば縫って、録音からミックスまで30日以内というハードスケジュール。

そのなかでリックはストリングスの譜面まで自ら書いてアレンジば手がけたと。
クラシック的な壮大さとロックば融合させて、「爆発力ある曲ばさらに広げたい」と挑んだ作品たい。

ワーマンはその音ば商業的に磨こうとする。
リックは理想を詰め込もうとする。 両者の火花が散ったことで、『Dream Police』は今も響くんやろうね
ただ、ほんと申し訳ないが、大作やるなら一曲だけでよかとに・・と思うっちゃん。
正直なとこ、ライブアット武道館ですでに発表されとるけん、大作のスタジオ盤はちよっとねぇ・・・と思っとりますわ。
また大作は別にして、コンパクトな曲ばかりで、まとめられとったら・・とか
まぁファンはないものねだりするもんやけんね。

再録と否定──それでも職人魂はゆるがない

1997年、チープ・トリックは『In Color』ばスティーヴ・アルビニと再録。
Twisted Sisterも『Still Hungry』ば出して、過去の音ば否定的に見直した。
ほんとお前もかよって突っ込みたくはなった
ばってん、ワーマンはインタビューでこう語っとる:

「俺はヒットば作るために呼ばれとった。バンドの理想と合わんこともある。ばってん誇りはある」

商業的には大成功ば収めたばってん、音の“本物らしさ”ば巡って悔しさば感じとったかもしれん。
ばってん、その火花の中で音楽は生まれ、名盤は残る──それが音ば作る職人の仕事やけん。

ただスティーブ・アルビニが再録した『In Color』は、アルビニご本人が、正式に世の中にでらんでよかったかもってゆうとる。
最終的にはマネージメントや権利関係とかいろいろごたごたしとったけん、でらんかったらしいけど。

チープ・トリックとトム・ワーマン。 その関係はただのプロデューサーとバンドじゃなかと。
音の理想ば信じる者と、売れる形ば追う者のぶつかり合いがあったけんこそ、名盤が生まれたんやと思う。

リックの“ちょっとごめん”──再評価の気配もあるばい

過去には「ワーマンの音は軽すぎた」と否定的やったリックも、 最近のインタビューでは「言いすぎたかもしれん」「間違いばいっぱい犯した」と語っとるごたる。
つまり、当時の評価や発言ば少しずつ見直し始めとるような、 “音楽人生の振り返り”が始まっとる感じがする。
うんうん。そうやろそうやろ。

最後に──名盤は、火花と誇りで刻まれる

そして、チープ・トリックはその後、ジョージ・マーティンとの制作にも挑んだばってん、 レコードセールスはだんだん振るわんようになってきた。
それでも、ライブでは常に爆発力ば発揮し、今も現役でステージに立っとる。 ヒットば出した後に否定され、時代に揺れながらも、音楽ばやめんかった──それが本物のバンドばい。

トム・ワーマンとの録音現場で火花が散った3枚── 『In Color』『Heaven Tonight』『Dream Police』は、今もターンテーブルに乗り続けるばい。
その音は、時代ば越えて鳴り続けるっちゃんね。

最後に今回の内容は、海外の記事やインタビューをもとに書いとるけん、間違いとかはないはずと思いたいんやけど、違うとことかあったら教えちゃんないね。

そして、チープトリックとトム・ワーマン(最近はウォーマンと表記されとるのもみるばってん、これで慣れとるけん、あえてワーマンにした)が仲良く並んどる写真見つけたけん、はっとこう。

 

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